ソリハシセイタカシギ
 2009年の3月、鹿児島県の出水市にナベヅルを撮影に行きました。この撮影の目的は、ツルが北に帰って行くところを撮ることでした。ところが、ツルは視界が悪かったため、渡って行きませんでした。それで、時間があったのでツル観察センター付近でボランティアガイドをしている方に挨拶に行きました。そうすると、この付近にソリハシセイタカシギが来ていることを教えてくれました。ソリハシセイタカシギは、是非撮影したい鳥で、以前挑戦したことがありましたが、干潟にいたためあまりにも遠く撮影できませんでした。嬉しい情報をいただいたので早速でかけました。その場所に着くと、川の中に2羽もいるではないですか。撮影できるように車を止めなければ行けません。他の車の迷惑になってはいけませんので、車をできるだけ道路の左に寄せて止めました。でも、この位置からでは、撮影できないため、左の細い道に入らなければなりません。そこで、バックをし左にハンドルを切った瞬間、ガチャーンと大きな音がしました。「やってしまった。」車の左のドアをガードレールにぶつけたのです。冷静さを装いバックをして、もう一度ハンドルを切りなおし細い道にはいいて行きました。でも内心は穏やかではありませんでした。ちょっとした不注意で、十数万円飛んでしまったと思うと、頭がカーと熱くなってきました。でも、ここで車のことでくじけてしまうと、折角の撮影チャンスを逃がしてしまいます。さらに冷静さを装い、カメラにレンズを付けて、三脚にセットし撮影準備をしました。そして、鳥に逃げられないように車をそうと近づけ、車の窓もそうと開け、10枚ほど撮影しました。ソリハシセイタカシギは、シャッター音に気づいたようで、首を持ち上げ、辺りを見回すようなしぐさをすると、すかさず飛んで逃げて行きました。撮影は、これで終わったのです。急に車をぶつけたことを思い出し、空地に車を止め、車から出てドアを見るとガッカリです。かなりドアがへこんでしまっていました。自宅に帰って車を修理に出すと、17万円かかりました。ソリハシセイタカシギの撮影は、高い高い値段がついてしまいました。これで、一生忘れられない出水への撮影の旅となりました。
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